シンギュラリティ高等学校 SHINGULARITY HIGH School

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Dへの道、あるいはシン高と幸和の物語

2025.05.09
(小説)Xへの道、あるいはシン高物語(26):「関ケ原」としての世界史、BRICS、北朝鮮、そして台湾

14歳の君(僕)へ、そしてシン高のみんなへ
極々少数の熱心な読者ならすでにご存じの通り、この(私)小説およびシン高生への手紙としての「僕らの世界史=Xへの道」は、コーネル大学歴史学部名誉教授であるウォルター・ラフェーバの『日米の衝突』の続編という側面を持つ。
ラフェーバー先生のオリジナルは1995-6年で終わっているから、その後、特に僕らにとっての現在がその中心となる。
繋がりはそれだけではない。
この僕の「続編」同様、ラフェーバー先生のオリジナルも、新聞記事の注釈・校訂の様相を呈している。
先生は太平洋を股にかけ、世界中の図書館その他を飛び回り資料を集めた。
それは大変な苦労であったであろう。
それに対し僕は、リアルタイムで日経の記事に注釈をつけ、シン高の公式Xにアップし、ある程度まとまったらそれをミックスして『続・日米の衝突』としての『(小説)「Xへの道」、あるいはシン高物語』にしている。
それはそれで結構時間も食うし、色々大変なのだが、ラフェーバー先生の苦労の比ではない。
テクノロジーの進歩のなせるわざだ。
それはともかくとして、日々、めぼしい記事を丹念に読みながら、「東軍」と「西軍」の抗争を軸とする世界史をリアルタイムで追っていると、よく高校の頃に読んだ司馬遼太郎の『関ケ原』のことを思い出す。
場所、時代、スケール全て違えど、本質的なところで共鳴し合い、遠い記憶を呼び起こしていくれる。
40年以上ぶりに読んでみようと思う(オーディブルにあるかな?)
そしてこの「僕らの世界史=Xへの道」を、司馬先生の著作ばりのエンタメ大河小説にしたい。
『続・日米の衝突』は『続・関ヶ原』になる。
1.東軍の中枢としてのBRICS
10月22~24日、ロシア西部のカザンで西軍(BRICS)の首脳会議が開催された。
以下の一連の報道(僕の注釈含め太字)は、西軍と東軍の抗争の本質を如実に表現している:

への対抗軸と位置づけている。ロシアが重視するのが

だ。欧米による

を回避するため、BRICSの枠組みを使った

について協議する見通しだ。」

)国家主席は「

」を掲げる。

を拡大し、

に対する「防波堤」にしたい考えだ。習氏は23日の首脳会議で「BRICSを

の団結と協力を促す主要な推進力へと育てるべきだ」と強調した。」

は24日に閉幕したロシアや#

など有力新興国で構成する#

の首脳会議で、加盟国間で穀物取引所を創設することを提案した。」

「今回の#

「#

が、世界経済や国際貿易に及ぼす悪影響を深く懸念する」とする#

をまとめた。宣言の中に#

が盛り込まれた。」

「違法な制裁を含む非合法な一方的教説措置」=「西軍」による#

2.ロシア、北朝鮮、米国、中国の「チェス・ゲーム」
また、ここ10日余り、ロシアと北朝鮮の関係の緊密化もメディアを賑わした。
そこには、「北朝鮮兵のロシア軍参戦」と、「国連常任理事国ロシアによる北朝鮮の核武装の後押し」という「交換関係」がある。
「#

は #

を想定して育成した「虎の子」と呼べる#

「#

(#

)」を含む。国外で逃亡や投降のリスクが低く、思想面で体制に忠実な兵員が選抜されているようだ。」

の情報機関、

)は23日、北朝鮮が

を支援するためロシアに移動させた兵士らの人数が、既に計約3千人に達したとの見方を示した。」

「密着を強めるロシアを後ろ盾に核・ミサイル開発に拍車をかける。11月の#

をにらみ、自国に有利な戦略環境をつくる狙いが透ける。」

「#

の#

(#

)総書記は2018~19年、#

との非核化交渉で行き詰まった経験を持つ。トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、再び交渉を持ちかけてくる可能性を念頭に置いているとみられる。」

「#

で#

副大統領が当選すれば、#

を巡る#

と#

の対立構図は維持される可能性が高い。ウクライナの戦闘が長引けば、ロシアの支援を長く引き出せる。大統領選がどちらの結果になっても不利になりにくい外交戦術を取ろうとしている。」

こうした諸々の思惑で10月30日、ミサイルは発射された:

)総書記が視察し「

戦力強化の道は絶対に変えないと確言する」と強調した。」

ただ、ロシアと並ぶ「東軍の大将」である中国にとって、このロシアと北朝鮮の接近はあまり好ましいものではないらしい:

政府は、

の関係がますます緊密になり、それによる自国の両国への影響力低下を懸念しているという。」

「#

の後ろ盾で#

の急接近を好ましく思っていない#

に影響力を行使するよう働きかけを強める必要もある。」

3.世界史の中心としての台湾
逆に言えばそれだけ中国は、ロシアと北朝鮮を頼りにしているということだ。
台湾有事を皮切りに、インド太平洋地域の覇権を確立するために:
「また中国は、

の緊張が高まれば

にとって

が一層難しくなる可能性があることも理解している。米国が台湾と

を守るために用いる軍事リソースは同じものだ。」

、打算の 対ロ協力 

で距離:日本経済新聞

両軍は対立する

などを威圧するため、

で合同の

を重ねてきた。」

「海上警備を担う

の船舶は9月、

を共同でパトロールして

へ入った。」

が14日に

を取り囲んで実施した演習も

が側面支援していたとの見方がある。

によると

の駆逐艦2隻が同日、

の間を通過し

へ向かった。」」

Translate post
「今年度の演習の特徴は、

が現実になった場合にまず影響を受ける可能性がある南西諸島で

や負傷者の輸送訓練に取り組む点だ。」

4.中東における東軍 vs. 西軍の抗争
このアジア太平洋における東軍と西軍の抗争は、中東のそれと直結している。
ロシア、北朝鮮、イランの関係を通して:
#

、#

に高官派遣 親ロ軸に活発外交 –

北朝鮮とイランは#

と関係が深く、#

と対立する点で共通する。…

ロシアとの関係をテコに、

との友好関係の強化も狙う。…

に反撃 

に「精緻な攻撃」 「目標を達成」声明 – 日本経済新聞

の衝突は終わりが見えず、戦闘はむしろ#

などに拡大している。

と#

が全面衝突するリスクはくすぶり続けている。」

「イスラエルと#

の衝突が拡大するリスクは消えない。#

は過去40年間のタブーだったが、今年4月以降に攻撃の応酬が2度起きた。」

5.欧州における東軍 vs. 西軍の抗争

への最大の武器供与国の一つで、ウクライナの兵士に西側の軍事装備の操作方法も指導している。ロシア政府が「破壊工作を通じて(ドイツ国内に)不安を引き起こそうとしている」と述べた。」

「11月の

で欧州の安全保障への関与に消極的な

が返り咲く可能性も念頭に、欧州の大国同士で連携する。」

6.東軍と西軍の抗争の狭間で
こうした「関ケ原の戦い」を彷彿させる東軍と西軍の抗争の最中で、まさに当時のように、どっちに着こうは右往左往する国、抗争から「漁夫の利」を得る国などが現れている:
#

、漁夫の「利害」 世界分断下で総額増 #

は急拡大 – 日本経済新聞

「#

や #

、#

でも#

依存を見直す「 #

(#

)」が進む。#

、貿易を拡大している。」

「#

は#

とも関係を深め、#

による大型投資が相次ぐ。#

などが拠点を持つ#

は米国向けの#

輸出で有数の国に成長した。」

[#

は]中立的な国にも手を伸ばす。朴明浩(パク・ミョンホ)外務次官は3月に#

を訪問した。

7.まるでメタバースの内部にいるように
このように世界史の現状全体が、関ケ原の様相を呈している。
僕らはその内部にいる。
まさにメタバースの内部にいるように。
引き続き、そこから「シン関ケ原」としての世界史を見ていこう。
いや、「見ていこう」というのは誤りだ。
僕らはその一部として生きている。
意識するしないに関わらず。
(続く)
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