シンギュラリティ高等学校 SHINGULARITY HIGH School

ストーリーアイコン eSOM (イゾーム)
Dへの道、あるいはシン高と幸和の物語

2025.05.08
(小説)「Xへの道」、あるいはシン高物語(10):広島、長崎からはじめよう

14歳のあなた(私)へ
「長崎、広島からはじめよう」
このスローガンを胸に、この世界に類を見ない二つのまちの経験をもとに、地球上の至るところで「住み続けられるまちづくり」をリード出来る人材を育成していくこと。
それが「ラジオの時間(夜の学校)」を継承するプロジェクトeSOM(イゾーム)と、その高校部門であるシン高の目標です。
ここまで具体的に絞り込めたのは、浅田さんの天才的な頭脳が反映されているICCでの、彼の親友である坂本さんの追悼トリビュート展のおかげです。
つまり、「ラジオの時間」の一番の「ぼくの好きな先生」2人のおかげなのです。
まず、「トリビュート展」と同時に開催されていた「ICCアニュアル2023 ものごとのかたち」で展示されていた菅野歩美さんによる≪未踏のツアー(The Untrodden Tour)≫という作品:
この作品を鑑賞し、その「作品解説」を読んだ私は、この作品で試みられていることや、それを生み出す発想は、地球上の至るところに「住み続けられるまち」を作るということ、そしてその担い手育成のための教育を行うことの両方にとって、とても有効なものになるだろうと直観しました。
特に、「住み続けられるまちづくり」そのものにおいても、その担い手を育成する教育においても、生成AIやxR(クロスリアリティ)といった最先端のテクノロジーが不可欠であることを深く認識しました。
そしてそれらの最新テクノロジーを、eSOMの目的のために活用するうえで、科学とテクノロジーとアート、そしてそれら全ての根本基礎である数学を融合した作品を作り続ける真鍋大度、高谷史郎、宇川直宏といった、ICCと深い縁のあるアーティストの力が是が非でも必要だとも思いました。
実は、私が住む世界では今、Science(科学), Technology(技術), Engineering(工学・ものづくり), Art(芸術・リベラルアート), Mathematics(数学)が、STEAM教育の名のもと、国を挙げての教育目標になっています。
2001年に文部省を引き継いだ文部科学省(文科省)は次のように言っています:
「AIやIoTなどの急速な技術の進展により社会が激しく変化し、多様な課題が生じている今日、文系・理系といった枠にとらわれず、各教科等の学びを基盤としつつ、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成が求められています。
文部科学省では、STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲でAを定義し、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進しています。」
なぜこうしたことを、国全体の教育目標にしなければならなくなったのでしょうか?
(続く)
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