シンギュラリティ高等学校 SHINGULARITY HIGH School

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Dへの道、あるいはシン高と幸和の物語

2025.05.08
(小説)「Xへの道」、あるいはシン高物語(11):なぜSTEAM教育、なぜシン高なのか?

14歳のあなた(私)へ
なぜSTEAM教育が、国を挙げての教育目標になっているのでしょうか?
答えは簡単です。
それは日本で教育を受けた学生が、「学習を実社会での問題発見・解決に活かしていく」という「(課題)探求(型)学習」ための能力・資質において、他のどの国の学生と比べても著しく低いからです。
より簡単に言えば、「色々なことに興味を持ち、それについて自分からすすんで調べたり学んだりし、そうしているうちに見つけた将来の目標に向けて頑張る」能力・資質において、日本で教育を受けた学生は、他国の学生と比べて圧倒的に劣るということです。
この点に関しては様々なデータが出ていますが、まず何より私はこのことを、米国、カナダの大学で教えている際に実感しました。
詳しくは幼稚園の園長として保護者に向けて書いたブログを読んでいただきましょう:
ブログの一番最後に触れているように、「放課後や夏休みにやってみたいことはなんですか?」というアンケート調査の第5位に「なし」がランクインしていることが、全てを物語っているように思われます。
これと対をなし、なんと日本の高校生の七割が「自分はダメな人間だと思うか?」という自己肯定感に関する問いに対してイエスと答えており、ぶっちぎりの世界第一位となっています。
そりゃあ、教師や親から小さい頃から「あれやるな、これやるな」言われ続けたら、主体性も自己肯定感もあったもんじゃないですよね。
そんな教育のせいで、探求学習に必要な能力・資質が世界的に見て群を抜いて低い日本が、そうした能力・資質が不可欠なイノベーション(技術革新)に支えられた、「AIやIoTなどの急速な技術の進展により…激しく変化」する世界で取り残されていることは、当然と言えるでしょう。
そこで国を挙げての探求学習を核とするSTEAM教育ということなのでしょうが、「時すでに遅し」感は否めないうえに、探求学習とは真逆の、受験を最終目標とした従来の教育に慣れ親しんできた教師にいきなりそれをやれと言っても、どだい無理な話だと思われます。
それが、課題探求型学習をデフォルトの通信制高校に通う生徒の割合が、2022年には高校生全体の約7.5%、つまり約13人に1人が通信制高校を選んでいるという数字になって現れているということなのだと思います。
通信制高校という言葉さえ存在しない1981年を生きているあなたにとって、「ラジオの時間(夜の学校)」は通信制高校のようなものです。
しかも飛び切り優秀な先生が教える学校です。
なにせ、あなたにとっての「ぼくの好きな先生」である坂本さんや浅田さん、そして彼らの仲間や教え子たちが現在、STEAMの各分野において、世界を股にかけて活躍しているのですから。
そうした現代版「ラジオの時間」の講師陣と協働しながら、eSOMとシン高が始まります。
(続く)
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